結婚式の打ち合わせが進むにつれて費用が明確にリアルなものになっていきますが、最終的に最初の見積もりから100万円も上がってしまった!という声も少なくありません。
「見積もりは上がるもの」という認識でいる方が多いかと思いますが、費用を抑えられるに越したことはありませんよね。
見積もりから費用を上げないためのポイントや値切り交渉のコツをご紹介します。
結婚式費用の相場
結婚式費用の相場は350万円ほどと言われています。二次会や新婚旅行の費用は含まれておらず、挙式と披露宴のみの費用となります。
このうち約8割の人が「見積もりから費用がアップ」しています。
見積もりから上がりやすい項目
結婚式場と契約する前に、暫定の人数やプランで見積もり書が作成されます。その中でも特に上がりやすいのがこちらの項目です。
衣装
最低ランクの料金での記載が多い
ウェディングドレスや和装が1種類しかないという会場はまずありませんので、もちろんその料金にも大きな幅があります。
見積もりの段階ではその中の最低ランクのものの料金が記載されていることが多く後々上がることが多いのです。
小物や下着にかかる料金の記載がないことがある
ドレスを着用する際に必要なブライダルインナーや、アクセサリーやベール等の小物の料金が記載されていないことが多く、後から必要だとわかることがあります。
式場側が用意するものではなく購入やレンタルでの利用になるため記載がないことが多いですが、だいたいいくらかかるか事前に把握しておくと安心です。
前撮りや二次会での利用
見積書には基本的に挙式と披露宴にかかる料金のみが記載されています。
「前撮りでも同じ衣装を使いたい」「会場を移動しての二次会でもドレスをレンタルしたい」等の希望がある場合には別途アテンド料やレンタル時間の延長料金がかかることがあります。
料理・ドリンク
人数の変更
見積もり段階では人数が確定していないのが通常なので、見積もりから変更が生じることが多いです。
最低ランクの料金での記載が多い
いくつか料理のプランがある場合は最低ランクの料金で見積書に記載されていることが多いです。
実際に試食してみると物足りなくてランクアップした…となるとかける人数分の料金がプラスになります。
事前にプランの選択肢を確認しましょう。
装花
見栄えにかかわるので安易に減らせない
新郎新婦が座る高砂とゲストテーブルの装花にかかる費用です。
少し量を増やしたり花の種類を変えたりするだけで「こんなに!?」と思うほど料金が上下します。
少ないと安っぽくなってしまうため、ボリュームを確保しつつ節約できるよう工夫が必要です。
よりリアルな見積もりにするポイント
見積もりから料金を上げないようにするためにはまず、見積もりをよりリアルなものに近づけることが大切です。
最低ランクではなく平均的な料金で記載してもらう
前述の衣装や装花など、最低ランクで記載されていることが多い項目を、先輩カップルたちの平均的な料金で記載してもらいましょう。
ランク別に異なる料金が設定されていることが多い項目
- 料理
- ドリンク
- 衣装
- 装花
- テーブルクロス
- ウェディングケーキ
- アルバム、写真データ
頭で計算できれば絶対必要ではありませんが、「よりリアルな見積もりが知りたい」と伝えれば対応してくれるはずです。
実際に必要になるものを全て記載してもらう
式場側が手配するものは見積書に記載がありますが、自分で購入かレンタルを検討しなければいけないものは記載がない場合もあります。
自分で購入かレンタルを検討しなければいけないもの
- リングピロー
- ブライダルインナー、下着
- 新郎のシャツ、カフスボタン、サスペンダー
- アクセサリー、ベール、グローブ
- 招待状、席札、席次表、芳名帳
- お車代、謝礼
- ギフト、記念品
- 前撮り
- 二次会費用、二次会実施時のアテンド料
式場の見積もりフォーマットで記載が難しい場合は自分で書き足しておいてもよいでしょう。
また演出についてもまだ決まっていなくても、一般的に盛り込まれる平均的な演出を加えて見積もりを出してもらうとよいでしょう。
演出の例
- フラワーシャワー
- ライスシャワー
- ブーケトス、ブーケプルズ(専用のブーケが必要)
- テープバズーカ
- キャンドルサービス
- フラッシュモブ
招待するゲストの人数の見当をつけておく
契約する前に一度ざっと招待ゲストを挙げてみましょう。
何名か欠席が出るかもしれませんが「これより増えることはない」という人数で見積もりを作成しておくと予定外に料金が上がることはありません。
手作りするもの、持ち込むものを決めておく
契約前にすべて決めるのは難しいと思いますが、スケジュールや予算を考慮して手作りするもの、自身で購入したり借りたりして持ち込むものを検討しておきましょう。
その際持ち込み料がいくらかかるか忘れずに確認しておきましょう。
値切り交渉は可能?最適なタイミングやコツは
『結婚式場と契約する時の流れと注意点』において契約後の値引き交渉は難しいということを紹介しました。
式場により規定が異なるため必ずできるというわけではありませんが、値引き交渉をするなら以下のポイントに注意してみましょう。
契約前に、特典やキャンペーンが適用できないか検討
通常契約後の値引きが難しい会場利用料や挙式料などの必ず必要な料金については、契約前に安くできないか相談しましょう。
季節や日柄に応じた特典がある場合や、ブライダルフェアの参加特典などが適用できることもあります。
式場側からあえて紹介してこない場合もあるので、「ほかの式場と決めかねている」等と迷っている理由を伝え交渉してみましょう。
ブライダルフェアでもらったほかの式場の見積書を持参してもいいでしょう。
契約前に、不明な項目がないか一通りチェックする
項目それぞれの料金を見直す前に、オプションや利用する覚えのない項目が含まれていないか今一度確認してみましょう。
率直に節約したい意思を伝え相談する
見積もりの項目を見て「ちょっと高いな」「これはなぜこの料金なの?」等と疑問に思うことがあれば率直に伝え安くできないか相談してみましょう。
量を減らしたりランクを下げたりするだけが節約ではなく、花の一部をリボンに替えたり、自分でもできる手作りを検討したりとアイディアを絞ることが大切です。
プランナーは結婚式のプロですから、これまでの経験から思いがけないアイディアを提供してもらえるかもしれません。
式場以外のサービスを利用するのも手
結婚式に必要なものは基本的には式場と提携のお店やサービスがあり打ち合わせの際に紹介されます。
しかし必ずそれを利用しなければいけないというわけではありません。
例えば前撮りでは、結婚式当日と同じ衣装にこだわらなければ外部のスタジオで撮影したほうが安く済む場合が多いです。
ペーパーアイテムや引き出物もウェブで注文可能なサービスなどがたくさんあります。
結婚式費用の節約のコツは下記記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
まとめ
節約にこだわり始めるととにかく料金を安くすることだけを考えてしまいがちですが、結婚式は大切なゲストをもてなす場。
むやみに削るのではなく、ゲストから見えないところで工夫をしたり、手作りなどのアイディアで節約したりと自分たちも楽しみながら準備ができることを大切にしましょう。
迷ったらプランナーをはじめとする式場スタッフに率直に相談してみてくださいね。ふたりが納得できる理想の結婚式を叶えるため、力を貸してくれることと思います。